10月14日(土)、15日(日)の2日間、倉敷市本町、東町、美観地区一帯を会場に「倉敷屏風祭」が開催されます。
倉敷屏風祭は阿智神社の秋季例大祭日にあわせて行われるお祭りで、古い町並みの通りに面した格子戸を開け放ち屏風や生け花などをお披露目する、静かですが華やかなお祭りです。
倉敷の街並みの雰囲気を肌で感じられるので、いつもとはちょっと違った街歩きが楽しめますよ。
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よみがえる伝統、倉敷屏風祭
江戸時代、阿智神社の祭礼は別名「屏風祭」とも呼ばれていて、店先に屏風や花を飾り、参拝客をもてなしたと言われています。
明治時代の終わりごろからしばらく途絶えていましたが、まちの賑わいを復活させようと平成14年に復活。
当時の伝統を現代によみがえらせたのが「倉敷屏風祭」です。
平成29年には文化庁「日本遺産」の構成文化財の1つにも認定され、近年は町屋だけでなく、さまざまな施設にも屏風が並んでいます。
倉敷屏風祭 会場マップ
倉敷屏風祭の会場は、観光地として有名な倉敷川沿いはもちろん、道1本隔てた静かな通り、本町や東町がメインとなります。
昔ながらの景色に、町屋をリノベーションした新しいカフェや雑貨店、ギャラリーなどが混在する人気の観光スポットです。
普段はフラッと立ち寄ることもできない場所でも、屏風祭の時は入れるという場所もあるので、ぜひ、マップを片手に隅々まで廻ってみてください。
見どころいっぱい さまざまな屏風を展示
屏風が展示される場所は国指定重要文化財の井上家住宅や、大原本邸、大原家旧別宅 有隣荘といった旧邸宅から、旅館、ギャラリーなど36カ所。
展示される屏風も、歴史のあるものや豪華なもの、大きなものから小さなもの、斬新なものまでさまざまです。
豪華絢爛な屏風だけでなく、着物や家宝の品々も展示されます。
こちらは昨年、倉敷物語館に展示された豪華な屏風。
重要文化財に指定されている「洛中洛外図屏風 池田本」の高精細の複製です。
こんなふうに近くで見られるのもめったにない機会ですね。
こちらは昨年、倉敷芸術科学大学の学生が制作した屏風。
現代的なセンスが加わった素敵な屏風です。
今年も上島提灯店とはしまやに、芸科大の学生と森山知己教授が制作した屏風が飾られる予定です。
さて、今年はどんな屏風なのか楽しみですね!
岡山名物ばら寿司はいかが?
祭りには欠かせない岡山県の郷土料理「ばら寿司」。
別名「祭り寿し」とも呼ばれ、新鮮な海産物と旬の野菜をふんだんに盛り込んだハレの日の料理です。
屏風祭では、倉敷商工会議所女性会が作った秋まつり寿しを販売していますが、毎回売り切れるほど大人気。
今年も、屏風祭本部向いで販売されるそうですよ。
また、名倉邸では14日におかやま山陽高校の生徒が焼き菓子を販売、15日には倉敷翠松高校の生徒が抹茶スイーツを販売するそうです。
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素隠居に頭をたたいてもらおう!
おじいさんとおばあさんのお面をかぶった「素隠居」に出逢ったら、頭をたたいてもらいましょう。
素隠居が手に持った渋団扇で頭をたたかれると、頭が良くなるとか健康になれるとか言われていて、すれ違う人たちは渋団扇でバンバンたたかれるという、なんとも面白い風習があるんです。
リアルなお面に泣き出してしまう子もいますが、よく見るとちょっととぼけたような優しい表情をしていますね。
日時 | 10月14日(土)、15日(日)両日とも10:00~17:00 |
開催場所 | 倉敷市本町・東町地区、美観地区界隈 |
駐車場 | 近隣に有料駐車場あり ※混雑が予想されるため、なるべく公共交通機関をご利用ください。 |